■「ビリーバー」世田谷パブリックシアター 19:00開演
作:リー・カルチェイム、演出:鈴木勝秀、出演:勝村政信、草刈民代、風間俊介、川平慈英
パンフ¥1,500
Introduction
2010年の話題作が世界初の舞台化!
2001年「ディファイルド」で衝撃的な日本デビューを飾った
リー・カルチェイム氏の最新作「ビリーバー」
サンタクロースを信じる男とその妻、息子などの悲しくも心温まるお話。
しかしそこには9・11以降の喪失感漂う現代社会を背景に、センチメンタルな気分は無く、社会の矛盾や家族の崩壊を乾いたタッチで綴る。ただ信じること。愛することの儚さ、その尊さのが見事に描かれている。
演出には時代の寵児、鈴木勝秀がワールド・プレミアに先駆け世界初の舞台化に臨む!

Story
サンタを探せ!信じる者は救われる。
神様が見守る中小惑星が近づき、地球に危機が迫る。世界各地の天体観測所では隕石に関するレポートが続く。その一つ、巨大な天体望遠鏡がある観測所に天文学者ハワード・ボナーと息子のスティーブが近づきある隕石を探していた。
ハワードの声が変わった。
 ハワード 「わぁー、ちょっと待ってくれよ」
 スティーブ「どうしたの」
 ハワード 「わぁ」
 スティーブ「何?小惑星がコースを変えたの」
 ハワード 「ちがう、ちがう・・・ええと、信じられないよ」
 スティーブ「何が」
ハワードが見たもの、それは「六頭のトナカイと赤い服を着た男」だった。
 しかしスティーブは目の前で起こったことを理解できず、信じていない。9歳の彼にはサンタクロースは子供の夢物語に過ぎないと。ハワードはサンタクロースの存在を信じ、信じることの大切さを息子に語りはじめる。しかし、その旅は彼が想像する以上の波紋を広げていく。
愛する人へ 信じる人へ
 多用な文化が発展し、技術・科学が発展した現代。全てが証明されることが正しく、不可解なこと、非現実的なことを否定する現代文化。これれでいいのだろうか?「サンタクロースを信じた男」を通じて、冷めた子供達に想像すること、信じること、愛することの大切さを語っていく。