■音楽劇「三文オペラ」bunkamura シアターコクーン 14:00開演
作:ベルトルト・ブレヒト、演出:宮本亜門
出演:三上博史、秋山菜津子、安倍なつみ、松田美由紀、明星真由美、米良美一、田口トモロヲ、デーモン小暮閣下 ほか
ミュージシャン:青木タイセイ(トロンボーン/ベース/キーボード)、内橋和久(ギター/ダクソフォン)、エミ・エレオノーラ(ピアノ/アコーディオン)、坂本弘道(チェロ)、塩谷博之(クラリネット/サックス/フルート)、高良久美子(マリンバ/ビブラフォン/パーカッション)、芳垣安洋(ドラム/パーカッション)
 
最後の最後で素顔の三上博史氏が拝めました。が、本編中は皆、白塗りなんだすもの。以前見た吉田栄作Ver.よりもストーリーが判っているからか、観やすかったかな。
 
※ゲネプロ記事 宮本亜門演出『三文オペラ』公開ゲネプロ

東京コンシェルジュHPから。2009年03月15日 今週のゲスト - 三上博史さん
こんばんは、三上博史です。

もともと自分は寺山修司の劇団「天井桟敷」がこの世界に入ったきっかけでした。だから舞台の人間と思われがちなんですが、実は寺山から「お前は舞台に向いてないから映像要員でいろ」と言われていたので、ずっと舞台に立ったことはなかったんです。

でも寺山が亡くなり、残った仲間たちが没後何年かの記念公演をやることになった時に、僕にも声を掛けてくれました。当時、自分は演じることに行き詰まって役者をやめようかとも思っていたんですが、その舞台で自分なりの手応えを感じて舞台の仕事もするようになったんです。

4月5日からはシアターコクーンで宮本亜門さん演出の音楽劇『三文オペラ』に出演します。この有名な作品を書いたブレヒトという人は本当に意地悪な人で、話が盛り上がりそうになるとすぐに水を掛けるんです。今はその意地悪な脚本を宮本亜門さん以下みんなで「どうやろうか?」と試行錯誤しているところです。

宮本亜門さんとは今回が初めてなんですが、本当に分かりやすい舞台を丁寧に作る方です。デーモン小暮閣下、田口トモロヲさん、米良美一さんといった個性溢れるキャストが一堂に集まって行う稽古はまるで動物園で、松田美由紀さんなんてまさに猛獣そのものですね(笑)。

『三文オペラ』は音楽劇なので歌詞があるんですが、今回は自分が歌詞も担当させていただきました。その歌詞はテレビやラジオなら「ピー」と消されてしまうような言葉が満載です。テレビの劇場中継もあるらしいんですが、それでは聞けない部分もありますので(笑)、ぜひ劇場へ足をお運びいただければと思います。