■地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.9 「ささやき色のあの日たち」 Bunkamura シアターコクーン 19:00開演
脚本・演出:岸谷五朗、出演:岸谷五朗、北村一輝、山口紗弥加、須藤理彩 他
 
ぎりぎり滑り込めると思ったのですが、タッチの差で叶わず。「お客様、演出上の都合で、今は入場できません。左のモニターをご覧になられて、お待ち下さい」と係りのおねーさんに止められちまいました。がっくし。3分だけだったんだけどなぁ。きっちり定時に始まってしまったのね。モニターでも舞台の状態が観れるとは言え、開演後のロビーってのはちゃんと観れるような環境ではないねっ。画面が暗いのは仕方がない。でもね、台詞が聴こえないのよ(涙)。ボリュームの問題ではなくて、飲み物を出すバーカウンターで、グラスを洗ったり氷をかき混ぜたりと、思いっきり台詞を消し去る勢いで大きな音を立ててくれちゃうんですよ。右後方のバーテンダーを後ろの目でじっと睨みながら、それでもモニターに集中しようとしてみました。、、、が、ダメでした。ああ、頭10分くらい様子が判りませんってば。自業自得なんですけどね。ちょっと残念。入れるタイミングとなり、座席に着く。あらん、思ったよりも観やすいお席。ってか、あの席なら、途中に入れたってなんの問題なかったんぢゃないっすか?>係りのおねーさん。あたしの10分返してー(←しつこい)。
 
またしても、いらない前置き長かったですか?そうですか?すみません。そいう性質なもんで、お許し下さいまし。ってか、ネタバレ感想書くのもなんだしなーってのもあるので、こういうところで字数稼いでる次第でございます(←嘘、そんなこと考えてない)。本題へ。ステージの上には主演のお二人、岸谷氏&北村氏。一体どういう設定だか不明なのですが、冒頭からずっと二人っきりのシーンが続いてました。岸谷氏の脚本の舞台って、前回の「HUMANITY」の際にも思ったけれど、小ネタというかギャグが多い。面白いのだけれど、あとでお話の伏線になってたりもするので、書きながらここはこうしようとか、結構色々悩んでるんだろうなぁ。最初の二人のシーンの会話とか、なかなか話は前に進んでいかないのだけれど、普通に笑える。ちょっとそういう繰り返しが長いかなぁとも思うこともあるけれど(笑)。
 
さて、期待の北村一輝氏。あ、その前にひとつ。プロフィールの生年月日を見てまた打ちひしがれました。彼も気が付けば年下なのね(涙)。もうさー。こういう時に自分の年齢を感じるねっ。全然若い気でいるのだけれど、若くねーんだな<オレ(がっくり)。話を戻す。北村くん(あ、開き直ったな<自分)が、先日ドラマ「バンビ〜ノ!」で演じていた与那嶺司役。もうもう、がっつりハマってたぢゃないですか。基本的に彼が演じる役柄ってどれもハマっているとは思うけれど、その過去のどの役よりも好きでしたのよ、あたくし。ストーリーとは関係ないところだけど、北村くんと内田有紀ちゃんと佐々木蔵之介くん(こちらはぎりぎり同学年)の場面が楽しみでしたの(原作にはこんなシーンはない)。そんな好感度アップ中の北村くんの舞台。映像中心だった俳優さんが舞台に立つってのはどんなもんかしらんと思っていたのですが、悪くない。前に、藤原紀香ちゃんの舞台を観た際のような感覚にはならなかったです。あ、そういう意味では、この舞台って最初のキャスティングでは山口紗弥加ちゃんの役って紀香ちゃんだったんだよね。これは、紗弥加ちゃんで正解だったと思う。ってか、紗弥加ちゃん良かったよぉー。って、また話ずれてる?
 
流れで紗弥加ちゃんの話に移る(え?北村くんは?)。あたしってば、紗弥加ちん大好きみたい。持参したオペラグラスを駆使したのは、彼女が出てくるシーンばかり。これって自分でもどうかと思うけど、どうしてもがっつり観たくなっちゃうのよ。今回ミュージカル(だよね?)ってことも、スーパーヒロイン(by岸谷氏)っていうこともあって、彼女が唄うシーンが結構あるのね。どの曲も上手いっていうコトではないのだけれど、スキャットのようにささやくように唄う曲がね、とてもよかった。地声は結構ハスキーな紗弥加ちんなのだけれど、高い声の響きとか優しいニュアンスとか好みのど真ん中だったのよ。もともと甘さのある可愛い感じだったけれど、大人っぽく綺麗になったなぁとか思いながら拝見しておりました(<何者?お前)。
 
肝心の舞台。笑えるシーンは散りばめてあるし、飽きるようなコトはありませんでしたが、お話的にはちと判り難かったかなぁ。ラストに近くなったところで、冒頭から出ずっぱりの岸谷氏&北村氏の状況がやっと見えて、ラストで種明かしになるのですが、ああ、こういうことだったのかとポンっと手が打てるタイミングがちょっと遅めの感があるというのか。ちゃんとそこで落としてあるので、最後はちゃんとすっきりするのだけれど、そこに辿り着くまでがちょっともどかしいというのか。そうね、複雑なお話なのかと勘違いしそうになる。須藤理彩ちゃんの使い方ももったいないような。もっと出番があってもよかったような、、、いや、あの話ならあれでいいのかなぁ。うーん。ま、そんな感じに、単純に笑えて楽しいと舞台とかちょっと違うかもしれないけれど、観終えた後味は悪くないお芝居でした(これって褒めてるのかどうか微妙な書き方だな・笑)
 
休憩なしの2時間強。北村くんと紗弥加ちゃんを満喫できたのでお腹一杯でございます。ごちそうさまでした(どんな感想だよ)。