■「地獄八景・浮世百景」世田谷パブリックシアター 19:00開演
監修:桂米朝、脚本:東野ひろあき、演出:G2
出演:佐藤アツヒロ、高橋由美子、山内圭哉、松永玲子、小松利昌、出口結美子、桂吉坊、市川笑也、桂吉弥、升毅、松尾貴史
 
面白かったー。無理無理な状態で抑えたチケットでしたが、行ってよかった。休憩なしの2時間ちょいだったけれど、飽きることなかったのは、お話の内容もあるのだけれど、合間合間に入る解説のような噺のせいかな。いや、この芝居の核というか、軸となって回していたのは、やはりキッチュ氏なんだろうと思う。松尾さんは、こういう芝居の方がいいなーと思う。判りやすい方が面白いんぢゃないかしら?って、そんなに沢山、彼の舞台を観ているわけではないけれど。
 
内容的な感想は追って(またかよ)。それよりも驚いたことがひとつ。その前述した松尾氏。芝居が終わって、ロッカーから荷物を出して、外で一服して、さて帰ろうと会場の前を通過したら、目の前をマネージャーと一緒に飛び出してきたんですけど。まだ終演してから10分ちょっとだったと思うのだけれど。さっきまでステージの上で、次々と衣裳やズラを替え、何役もこなしていたお方が、なんでこんなに早く会場の前にいるのだ。それも正面から出てきたんですけど。エスカレーターを降りていく後姿を、なんで?とか思いつもついて降りていたあたくし。忘れた傘を関係者が追いかけて持ってきたのを受け取るために、2Fに着いたとたんに、松尾氏がくるっと振り返ったのには、マジでびっくりしたなんて言わない(そのまま、1Fまで降りると思ったんだもの)。
 
ああ、あともうひとつあったわ。2FのTSUTAYAで「月刊SONGS」を購入して、さて帰ろうとさらに1Fに降りたらそこに、今度は原田芳雄氏が店から出てきたよ。ぎゃっ。びっくりした。なんなの、あそこ?(ってか三軒茶屋ですが)。もしかしたら、同じ芝居を観ていたってことかもしれないけれど、ちょっと驚きました。喧太くんも素敵ですが、やはり芳雄さんは迫力がある。思わずそんな出来事に、芝居がよかったのがすっとぶところでした(←嘘、そんなことはないです)。