こんばんは。家についても疲労困憊中なあいざんす。いえね。劇場を出た途端から、とてつもない疲れを感じたウチラ夫婦。ええ、メイサちゃん観たさ(by職人)&桔平ちゃんが出るなら(byあい)なんてぇな、半端な理由で観るもんぢゃなかったみたい(涙)。全くもって玉砕。一体どういうストーリーで何が伝えたい舞台なのか、理解できませんでした。つーか、そういうのを感じる脳みそが足りないだけなのかもしれませんけれど。あたしの場合は、深く考えることなく、楽しく笑えたり泣けたりして、終わったら「面白かったねぇ、よかったねぇ」というものが、舞台に限らず、映画でもドラマでも好きなのでせう。なので、寺山修司氏の世界とか今回の唐氏の赤テントとか、アングラなマニアックなものは、ダメなのかも(←なら最初から観るなよ)。
 
■「KARA COMPLEX『調教師』」Bunkamura シアターコクーン 19:00 椎名桔平、黒木メイサ、萩原聖人
 
チケットをおさえた時から、なんとなーく嫌な予感はしてたのですよ。舞台の良し悪しの問題ではなくて、あたしの持病が耐えうるコトができるものなのかってことね。それでも、みーはーな血の勢いの方が強かったので、チケットは手に入れてしまったんですけれど。それにしても、舞台を観る前からそういう心持ちだったってのは、自分でもどうかと思うけれど。で、同行した職人の方も、唐十郎氏という名を目にしたところから、きっと判らないんだろうなーという予感はしていたらしい。彼の場合も、今回は内容よりも生メイサってな邪道な目的なので、それさえ達成すればいいという気持ちで挑んだご様子なのですが。、、、やはり、難しかったっす。終わった後に、パンフに書かれていたものを読んで、どういうことが言いたい舞台だったのかを探ろうと必死になってもみたのですが、読んでも読んでも判らない。あーあ。ダメだこりゃ。
 
ところで、冒頭に書いた疲労困憊に繋がるのは、舞台の内容のコトだけではなかったのでした。今回の座席が問題だったのですよ。シアターコクーンの場合、真横から観る座席が辛いというのは、以前「ニンゲン御破算」を観た際に懲りたので、今回はどんなに後部座席でも正面からと思ってましたの。なので後ろから2番目というところは死守したのですが、本日が初日のまさしく初演だということを忘れておりました。座席の真横はPA席(でいいのかな?)。そうなってくると、その一番後部座席ってのは、関係者が多く座るところだったのですね。ああ、そこまで考えていませんでした。実は、劇場に入るときから、やたら目にする俳優さんがいまして。ずーーっと、名前が思い出せなくて、職人に聞こうと思いつつ、タイミングを逃してたのね。、、、が、座席についたところ、その俳優さんが斜め後ろに座っているのですよ。ひゃーと思いつつ、職人に「あの斜め後ろの俳優さんって名前なんだっけ?」と確認してみる。何気なく後ろを向き顔を確認して、こっちに向き直った職人。なんだか非常に興奮しつつ、なんでお前わからないんだよってな勢いの形相で耳元でヒトコト「唐十郎」。ぎゃっ。そうぢゃん、そうだよ、そうぢゃないのー。今回の舞台の作者ぢゃないですか。ああ、びっくりした。初日だものね。今回の演出は別の方とは言えど、お呼ばれしてますよね。そりゃ。
 
問題はその後。唐氏が座っていた席のところへ、別の俳優さんがやってきたのですよ。どういう繋がりなのか、誰の招待だか知りませんが(あ、今思えば萩原くんか窪塚弟か?)、池内博之くんでした。どうやら、唐氏が座るところを間違っていたらしく、席を池内くんに替わり、次に座られたのが職人の真後ろ。ひーー。ど、どうしよう。もう、最初から玉砕するつもりではいたのだけれど、持病が出てしまったら、もの凄く失礼なのでは(涙)。オマケに唐氏の隣座席(要するにあたしの真後ろ)には、この舞台の演出の内藤裕敬氏が着席。こうなると、あたしの緊張もかなりのものでしたが、それ以上に大変だったのは職人。舞台が始まってから、途中意識が飛びまくるあたくしの様子が気になって気になって、舞台どころではなかったそうです。本当に申し訳ないのだけれど、1幕に関しては、目を開けていてもほとんど内容が頭に入らない状態ざんしたの(涙)。何度、職人につねられたことか。観なくてはという気持ちと、実際の行動はリンクしないものなのですね(「ファンタス・ティポ」でも実証済みですが)。流石に休憩を挟んだ2幕は、職人に「お願いだから、起きててくれ」と泣きつかれたのと、合間に飲んだコカコーラのカフェインに助けられ、持ち堪えましたが。それにしても、ここまでして観てもさっぱり理解できないってのも、ある意味清々しいもんですね。、、、って、そう評されても演出家も出演者も、もちろん作者も喜ばないとは思いますが。
 
まぁ、あまり体験することができないようなコトをしたので、良しとしつつも、観る舞台に関してはもうちょっと選出しないと、いけないのかもなーと今更ながら思い知らされた次第。、、、っても、合うか合わないか、面白いかどうかなんて、観てみないと判らないもんだものねぇ。難しいなぁ。ホント。こんなのが初日の感想で良いのかしらん(良くないよ)。